・ちりめん山椒が京都名産の訳
その昔、京都は四方を山に囲まれた盆地で交通が発達しにくく、海から遠く離れているという土地柄、海産物に恵まれていませんでした。
そのため、歴史的な資料で見られる宮中料理などの献立でも、魚などの海産物は干物がほとんどであったようです。
だからこそ、その中で育まれた食文化は工夫が凝らされた素晴らしいもので、『京のおばんざい』等として現在も非常に人気があります。
そして、京のおばんざいの中に海産物を使った佃煮が多いことはまさにそのことを裏付けています。
ニシンの昆布巻き、若竹煮、松茸昆布・・・・絶品の佃煮は数あれど、
京料理に欠かせない名産の山椒とのなんともいえないコラボレーションとも言えるちりめん山椒は、そんな京の食文化が生んだ、最高傑作の一つです。
・山椒を使った名産品
実山椒を佃煮にするのはもとより、葉は京料理に添えて、木の芽は田楽に・・・と京都の食と切っても切れない縁の山椒。
ちりめん山椒の他にも様々な山椒の名産品が多くの人々に愛されています。
・清水の七味唐からし [山椒メインの七味]
・花山椒 [季節限定の絶品珍味]
・辛皮(カラカワ) [若い樹皮の佃煮、鞍馬の名産]
・山椒あられ [山椒の粉入りのおかき]
・山椒餅 [山椒入りの柔らかな皮、鞍馬の名産]
・山椒みそ [白みそベースの合わせみそ]
・薬としての山椒
貝塚や土器より山椒が発見されていることより、日本における山椒の歴史は縄文時代にまでさかのぼります。
そして、平安時代には香辛料としてだけでなく、薬用としても使われてていたようです。
日本と同じく、古くから山椒を使っていたお隣の中国では漢方薬がさかんですが、
山椒は蜀椒(しょくしょう)と呼ばれて現在もよく使われており、
薬理作用は、温中・止痛・去湿・抗菌作用・回虫駆除作用等です。
乾燥させた山椒を煎じれば、うちみや肩こりに効く湿布に。
実を煎じて飲めば胃腸薬になります。
(つよい作用ですので、ご使用の際は専門の医師や漢方取扱店などでお問合せ下さい。)
・ちりめん山椒や塩こんぶがお歳暮におすすめな訳
日本では、年の瀬が近づくと、一年間の感謝の気持ちを込めてお世話になった方々へ贈り物をする
「お歳暮」の習慣が根付いておりますが、もともとは、祖先の魂にお供え物をしていたものが、
江戸時代頃から、「贈り物をする」という形で広まったものです。
ですから、その昔は、離れて暮らしている一族が、年末に本家に供物をもって行き
お正月に祖先の霊迎えていたようです。
そのため、今でもお歳暮の品としては、お正月の準備に必要なものがとても喜ばれます。
ちりめん山椒や塩こんぶは、お正月まで日持ちもしますし、おせち料理の一品としての高級感もあります。
お歳暮にはぴったりではないでしょうか。
|
|